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転載・転用はお断りしています・・かえる娯楽部

 
  
第4話不思議?夜遊びたぬき
 

 
石を積み上げただけの露天風呂、手を伸ばすと岩魚の

およぐ冷たい清流に届く、時折、もみじの葉が湯船を彩る、

そんな癒しの温泉宿で過ごした
昨年の秋のことでした
  この日は釣り仲間の山田君に誘われ、始めての渓流つりでした、「疲れた!」

山歩きに不慣れな私、全く釣りにならない、無事に帰れただけでよかった!!


 
『確かこの辺に温泉宿があったはずだ!』  釣り友達の声に 「何処でもいいよ!」

、夕暮れも近い山道を迷いながらやっと
辿り着いたのが小さな温泉郷でした、

紅葉の季節と云うのに、人影もなく寂しい、小さな民宿と旅館が点々と何軒か見え隠れ

している、営業している旅館も少なく、
「泊まれるところはあるのかな〜」・・・

そんな感じの温泉郷でした
。。。。何軒目かに、狸が両側に並んだ道に入った!

 「おお〜〜ォ〜・・・この宿がいい・・・車を止めて!」

たぬきの並ぶ珍しい風景に思わず車から降りて写真を一枚撮って宿へ急いだ!

 
    たどり着いた温泉宿(”洞の荘”)駐車場にも狸たちが並んで歓迎してくました、


   たぬき達の顔がどれもこれも微笑ましい 一つづつ声を掛けてお腹をたたいて

   やりたい・そんな想いで、斜めからの太陽の光を背に写真を撮りました。。。。

   たぬき達に癒されたひと時でした



 《洞の荘(狸宿)沢山のタヌキが歓迎してくれた》・
 小さな玄関から入ると流石に狸宿。。奥が深い、幾つもの離れ家が渡り廊下でつながり
 河原の露天風呂まで続いていました、露天風呂までの外は浴衣では寒い、


 客も私達の他3名とか、暇らしい「狸宿」の老いた番頭さんと暫し話し込む

狸と云えば、たぬきの金〇は八丈敷きとか!、なるほど見事だ!

「番頭さん。女(メス)狸はいないのかね〜。。。」  「うちには居ないね〜〜」

私も(オス狸の八丈敷き)狸の置物は何度も見て来たのだが。。

「いたら見たいものだね〜!!色っぽ奴を・・・」 

「昔は温泉街に居たけどね・・・今はメスたぬきはお客さんが連れて来るから!」 


なんだか老番頭さんに勘違いされたようだ!・・・まあ〜いい。。。

温泉郷が活況だったころは、若い女性客もたくさん来たとか、若い仲居さんも

大勢いたとか、洞の荘にも昔は仲居さんが12人もいたとか、自慢げに話してくれた、

狸たちも色男に化け八丈敷を自慢げ

に夜な夜な温泉街や露天風呂を回り

楽しんでいたとか。。たくさんの若い

娘たちが喜び感泣たとか、その声が

山にこだまして山の狸も季節に関係

なく発情したとか、そんな話まで。。。

今でも夜になると
化けそこないの古狸

が昔を思い出してか露天風呂を覘いて困わり、
最近ではたぬき達も後期高齢が

進み
温泉街を徘徊するものまで出て来て村役場でも対策に追われているそうだ!。。

老番頭さん
の話は尽きない!・・(笑)・・・「まさか?そんなバカな!」

話が長くなってしまった!。。。話を飛ばしますね

機嫌良く目覚めた翌朝のことです、宿から表に出て
驚きでした”

昨日の夕刻、洞の荘に着いた時に、歓迎してくれた狸たちが。。。。いない。。。。?

宿に着いた時は確かに居た?!、たくさんの狸たちは????どこへいったのだ!?

「。。。!山田君よ〜!昨日は狸が迎えてくれたよなァ〜!。。。。」
  『 うん。。??。 』

玄関にも駐車場にも、一匹もいない!。。。。。山田君も確かに見たと云う! 

私はカメラを出して同じ処と思える所からシャッターを切った

それが下の写真だ!!  たぬきは写らない!。「確かに居たのだそんなバカな!。こと。。」
 提灯が消えているのに気がついたのは、家に帰って写真を見てからの事でしたが、 

     
駐車場にも玄関にも何処にも一匹も居ないのだ。。

 『番頭さんに聞いてみよう〜』  
玄関に戻って

ガラス戸を開けようとしたが開かない!・・・貼り紙が目についた!・・・

《お客様へ 当分のあいだ
休業いたします。》 書いた日が、10月1日となっている

   
一か月も前の貼り紙だ!  さては夕べは、化かされたか!

急に背筋が寒くなってきた、私たちは急いで車に乗った、昨日、来た入口へ来た時

また驚いた!・・・
そこに並んでいるはずの狸がいない!

写真を撮ってみた!歩いてそばまで行っても見た、いない!




私たちは、急いで山を下った、国道まで出てほっとした私でした、口の中まで

乾いてしまった、
「お茶!」 自販機の前に立ち財布を見た、木の葉が2枚

財布から出てきた、宿代が8000円、1万円からのお釣りの2000円?!

岩魚は大丈夫か?、クーラーBOX開いて見た、6匹の岩魚が消えていた。。。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

先日のこと、一緒に行った釣り友の山田君に会った、この時の話で盛り上がった、

三か月前のことなのに!山田君も なぜか温泉郷の名前も、道順も思い出せないと

云う
、只、あの宿の缶ビールは「高かった!1缶800円」それだけは覚えていたようだ!
 
写真を整理していてふと!・・・2〜3匹の狸の足もとの木の葉がかなり乱れて

いるのに気ずいた(一番上の写真を参照)番頭さんが言ったようにやはり狸は

夜這い・徘徊をしているのだろうか。。そんな気がしてきた!今でも不思議でならない!


今にして思えば「洞の荘」の老番頭こそが若い頃、夜這い狸だったような

気がしてきた!・そして今は徘徊たぬきの一人だろう。。。。と思う。。。。

そして。。本当の悪戯たぬきは 『かえるのウソップ小話』創作の
かえるかも知れない


      かえるのウソップ写真・小話でした・・・・はい おしまい

           2009−1−11創作

  
「たぬきの楽園物語」をスライドショーで綴りました
 
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